中禅寺湖に行ってきた。
今は丁度春休みの真っ只中なのですが例年と違って今年はいろいろと雑務が多く、カメラを持ち出す機会がめっきりと減ってしまいました。ふと、最近カメラを持ち出したのはいつだろうと気になりパソコンにあるRAWファイルのEXIFを見てみると、約三ヶ月前だという事実に愕然としました。せっかくカメラを持ってるのに、これでは宝の(宝かどうかは別として)持ち腐れです。
さすがに、どこにも行かずに家にずっと籠もっているというのもアレなので、今回は家族旅行として鬼怒川温泉に行くことに。
三連休ということもあり、泊まった宿は全て満室。大浴場に行ってみてももれなく芋洗い状態。休息とは程遠い混雑っぷりに辟易してしまいました。
このまま帰るのも癪なので、二日目は周辺観光をしてから帰ることに。
といっても、鬼怒川のいわゆる温泉街には景勝地というか観光地がまったくと言っていいほど無いので車で別の観光地を目指すことにしました。
候補として上がったのが
といういわゆる日光観光の王道的な場所しか思いつかないというか知らないことに少々歯がゆさを感じましたが、中禅寺湖と華厳の滝は目と鼻の先。日光東照宮は中禅寺湖までの道中にあるということで、とりあえず日光東照宮へ向かうことにしました。
ところが、東照宮への道には延々と車が連なっておりなかなか動きません。これを待っていたら日が暮れてしまうだろうということで、東照宮へは行かずに中禅寺湖へ行くことにしました。合流点が多く、車の流れが滞りやすい場所なのにも関わらず、交通整備の人間もいないし信号もありません。これでは車の列が長くなっていくこと待ったなしです。
といった感じで、前置きが長くなってしまいましたがそんなこんなで中禅寺湖へ来ました。
冷風吹き抜ける中禅寺湖
中禅寺湖は標高約1250mということで、鬼怒川の市街地よりも気温が5度近く低いので、着いた瞬間身震いしてしまいました。写真では分かりにくいですが、小雪も降っています。
駐車場の近くのトイレに氷柱が出来ていました。
除雪車もあります。
このボートはいまでも使われているのでしょうか。
中禅寺湖から華厳の滝にかけての道にはいろんなお店が立ち並んでいます。
現代的な華やかさとは程遠く、何十年か前の街の空気がそのまま閉じ込められているような感じの佇まいのお店が多いですね。
昼食をまだ済ませていなかったので、どこか良さげな飲食店は無いかなと散策していると、お店から元気なおばあさんが出てきて、すごい熱気で自慢のメニューを紹介してきます。押しに弱いというか、無知な我々は為す術なく店へ招かれ、気付いたら料理を注文していました。
私が注文したのは湯葉ラーメンですが、写真は湯葉そばです。あんまり上手く撮れていなかったので母が注文した湯葉そばの写真を採用しました。お許し下さい。
どうやら日光は湯葉が名物らしいので、土地の味を味わうというニュアンスを込めて注文しました。肝心の味ですが、美味しいか不味いかと聞かれたら美味しいと答えますが飛び上がるほど美味しいというわけではありません。これまた現代的なラーメンの味とは全く異なり、昔懐かしのしょうゆラーメンといった感じです。底冷えした体を芯から温めてくれます。
お店は老夫婦二人と厨房に一人という感じで、店内には手書きのメニュー、手書きの宣伝文句が張ってあり、アナログ感満載です。テレビからはN◯Kののど自慢大会が流れています。上手いか下手かは別として、全国に自分の歌声を披露するという度胸には脱帽します。私だったら、あそこに立っただけで逃げ出したくなりますね。
店内には我々の他に、地元の中年男女、アジア系外国人観光客の家族、祖父母とその孫と思われる三人組と言った具合で昼時にしては閑散としています。
後ろに座っていた地元の中年男女が昼間から酒を飲んでいて騒々しかったので、食事を済ませて早々店を後にしました。華厳の滝を目指して歩きます。
といっても、ほんとに目と鼻の先なので、あっという間に到着してしまいました。
小雪舞い散る華厳の滝
華厳の滝に近くには食事処やお土産屋さんがあり、観光客で賑わっていました。雪が降っているのにソフトクリームは寒すぎますね。
滝の方に向かうと、観光客のために展望スペースが設けられており、皆こぞって記念撮影をしていました。
小学校の修学旅行で一度、バスの窓から滝を見たことがあるのですが、実際に目の当たりすることは無かったのでその迫力にしばし圧倒されました。滝の一部が凍って、氷柱になっているのも趣深いですね。滝壺から湧き上がるように風が吹いており、前髪が風に巻き上げられ額に小雪がひんやりと染みます。
華厳の滝をもう少し近くで観たい人はエレベーターで滝壺の近くまで行けるみたいです。有料ですけど。
中禅寺湖周辺は三連休の中日にも関わらず、観光地とは思えないほど人が少ないです。交通事情を考えれば当然といえば当然で、なにせよここへ来るためにはあの有名ないろは坂を登らなければいけません。いろは坂を登ってまでここに来る必要があるのかと言われれば、うーんという感じですが、東照宮で人にもみくちゃにされるのとどっちがいいかと考えれば選択としては間違ってなかったと思います。東照宮へはかねてから行きたいと思っていたのですが、今回ばかりは仕方ないですね。時間があるときにまた来たいと思います。
カメラの話
いつも旅行の写真をこうやって載せているときに、カメラの話を持ち出したら少しは話しが膨らむだろうなと思い、今回はその記念すべき第一弾。
カメラは富士フィルムのX-T10とSIGMAのDP1 merrill。X-T10のフィルムシュミレーションはクラシッククロームがメインで上のそばの写真などはプロビアで撮影しています。
言い方は悪いですが、このような寂れた場所を撮るにはクラシッククロームがバッチリハマりますね。一概には言えませんが、他社のカメラで撮ってしまうとどうしても綺麗に写りすぎてしまうんですよね。
ちなみにレンズはXF 35mm f2 WRです。小型でAFも素早く静かなのでフットワークを存分に活かせます。以前は23mm f1.4のレンズを使っていたのですが、換算約50mmの方が私は好きですね。これは完全に好みの問題です。
そしてSIGMAのDP1merrill。SIGMAのカメラは変態とよく言われていますがその通り変態で、APS-Cにも関わらず画質に関しては全デジカメの中でもトップクラスです。
このカメラはかなり癖が強いので、ハマるときはバッチリハマりますが、鮮やかな色再現は少々苦手な感じです。
今回このカメラで撮影した写真は全てモノクロで現像しました。前述の通り、鮮やかな色表現は苦手な一方、階調は非常に豊かなのでモノクロで現像してみるとハッとさせられることもしばしばあります。
少々扱いは難しいですが、私にとって手放せないカメラです。
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T10 ボディ シルバー X-T10-S
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2015/06/25
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SIGMA デジタルカメラ DP1Merrill 4600万画素 FoveonX3ダイレクトイメージセンサー F2.8
- 出版社/メーカー: シグマ
- 発売日: 2012/09/14
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