ブルースクリーン奮闘記
はじめに
ブルースクリーン。一昔前はこの言葉をよく耳にした。
しかし、昨今ではソフト、ハードともに洗練されてきたためか、あまり耳にすることは無くなり、ブルースクリーンという概念はもはや都市伝説と化してしまったような気さえする。
ところが、一年ほど前に私が愛情込めて組み立てたパソコンにブルースクリーンが発生してしまったのだ。(画像は引用)
一昔前のOSのブルースクリーンよりもいくらか可愛く愛せる画面とはなっているものの、具体的な解決策などは書かれておらず、どこまでも冷たく私をあしらうようである。
とりあえず死にものぐるいでトライアンドエラーを繰り返し、なんとかこの苦境を乗り越えることができたので、その顛末を綴っていたいと思う。
やったこと
パソコンの状態としては、OS起動時に必ず再起動し、OS起動後、いくらかソフトを動かすと再び再起動が始まり、終いにブルースクリーンになるというものであった。原因はソフトorハードのいずれかになるわけだが、パーツを買ってから一年しか経っていないし、そのパーツも比較的高品位なものを揃えたつもりなので、ハードが原因とは考えにくい。そこでソフト面から虱潰しに原因を調査していくことにした。
最近インストールしたアプリケーションの削除
ブルースクリーン発生の前後でインストールしたアプリケーションをいくつか削除し、再起動をかけてみる。これで解決するとは思えないが、とりあえずやってみることに。
結果 : 状況は変わらず。
Windowsのスタートアップ修復を試してみる
まず、OSがインストールされた光学メディア or USBを用意し、BIOSの起動優先順位でそれらを最優先にしてPCを起動する。そうすると、Windowsのインストール画面になるので、そこから..... 詳しくは下のサイトに書いてある。
結果 : 状況変わらず。
システムファイルチェッカーを実行してみる
システムファイルチャッカーってなんだ?
システム ファイル チェッカーは、ユーザーが Windows のシステム ファイルの破損をスキャンし、破損しているファイルを回復できるようにする Windows のユーティリティです。
システムのファイルの破損をスキャンし、修復する、、
いかにも症状が改善しそうな感じがする。ということで実行してみることに。
コマンドプロンプトを管理者権限で実行して、
sfc /scannow
を実行してみる。すると、「システムスキャンを開始しています。これにはしばらく時間がかかります。」とメッセージが表示され、スキャンが終わると修復が開始される。実行結果を確認するには以下のコマンドを実行する。
findstr /c:"[SR]" %windir%LogsCBSCBS.log >"%userprofilesktopsfcdetails.txt"
ログを開いてみたものの、なんだかよく分からない。ログには修復できたとか修復できなかったみたいなメッセージが幾行にも及んで書かれており、この結果をどう活かせば良いのか、皆目見当つかないのでとりあえず再起動してみることに。
結果 : 状況変わらず
これ以上何をやっても埒が明かないようなので、最終手段を発動することに。
OSの再インストール
流石にOSを再インストールすれば万事解決だろう。。。
と思っていたが、ここからが長かった。
まず、ここからWindows10をダウンロードする。同封されているプログラムを実行し、USBにOSをダウンロードする。BIOSでUSBの起動順位を最優先にし、いざ再起動。
しかし。。。。。
ここでまたブルースクリーンが発生。どうやらOSのインストールすら受け入れないつもりらしい。インストールメディアをDVDに変更してみても結果は同じ。
Windowsがダメなら、Linuxならどうだ。ということで、Ubuntu 16.04をダウンロードして同様の手順でインストールしようとするがこれもダメ。
あまり受け入れたくない現実ではあるが、ハードの故障という可能性が頭をよぎった。
気持ちは進まなかったが、ハード方面で原因を調査していくことにした。
拡張ボードを取り外してみる
真っ先に怪しいと思ったのが、グラフィックボード。
ということで、マザーボードに取り付けてあるグラフィックボードを取り外した状態でPCを起動してみる。
結果 : 状況変わらず
メモリ一つで起動してみる
マザボにはメモリが2つ刺さっている。(8GB×2)
BIOSでは2枚とも認識されているし、正直メモリが原因だとは考えにくいが、抜いて刺すだけなのでとりあえずどちらかのメモリだけで起動してみることに。
そしてOSを再インストール。
あ。。。 うまくいった。。
何事も無かったかのようにインストールできた。どうやら原因はメモリだったみたい。
もっと予想もつかないようなことが原因であることを期待してたのだが、原因はとても単純なものであった。
さいごに
ブルースクリーンは、所謂自作PCにはよく起こるらしい。当方、パーツを組み立てて作り上げるタイプのパソコンはこれがはじめてなので、ブルースクリーンが発生した時はひどく動揺した。
今回の一件で、ブルースクリーンが発生した場合、疑うべきはメモリを始めとするハード面である(場合によるが)ということを学ぶことができたので良かった、なんてことは結局、解決したから言えることである。
こんなことはもう二度と経験したくないと思いつつも、トラブルを解決できた瞬間の喜びは筆舌に尽くしがたいものであった。
この愛しい青き魔物と仲良く暮らしていくためには、多少の忍耐力が必要であるようだ。