屋久島で縄文杉を見てきた ~登山編~
はじめに
縄文杉へ行くためにはまず荒川登山口へ行く必要があります。
荒川登山口へはバスかタクシーでしか行けないので、バスで行く場合は時刻表をしっかりとチェックしておく必要があります。------->島の足>路線バス
屋久島を走る主要バス会社は
の2社ですが、時刻表は頻繁に更新されるため、旅へ行く前にチェックしておくことをオススメします。
荒川登山口へは、
近くのバス停~屋久杉自然館~荒川登山口
というルートを辿ることになりますが、屋久杉自然館~荒川登山口へのバスは料金一律で事前に荒川登山バス券を買う必要があります。
荒川登山バス券は宮之浦港近くの観光センターで買うことができるので事前に買っておきましょう。
いよいよ登山
AM 4:00
起床。身支度を済ませます。
注文していたお弁当をザックにいれ外へ出ます。
AM 4:50
近くのバス停に到着。上を見ると満点の星空が。辺りは照明も何もないので星がとても綺麗に見えるのですね。
AM 5:30
屋久杉自然館で荒川登山バスに乗車。人が多いです。やはり世界遺産は侮れません。
AM 6:30
荒川登山口に到着。軽く準備運動をして登山道に出ます。
縄文杉までの道のりは、内訳として8kmがトロッコ道、残り3kmが本格的な登山道なので、序盤は延々とトロッコ道が続きます。
私のように一人で登る人や、ガイドを伴って登る人、カップルで登る人と多様な人々が同じ道を歩きます。周りには素晴らしい景色が広がっています。逐一足を止めて写真を取りたくなりますが、後ろから人が来ているので程々にします。
こんな感じのトロッコ道が延々と続きます。
周りの景色がとても素晴らしいので同じ道をずっと歩くのも苦じゃありません。
世界遺産ということもあり、後ろを見ても前を見ても人がいます。ペースは人によってまちまちなので、遅い人は早い人にしっかりと道を譲っていました。私自身も譲ったり、譲られたりしました。登山客の方々が皆しっかりとルールを遵守して歩いているのが印象的でした。
AM 8:30
長いトロッコ道を終え、いよいよ本格的な山登りが始まります。
一気に道幅が狭くなるので、前の人にペースを合わせて歩きます。
なんというか、単なる山道では無いですね。なんと形容したら良いか、、そう。
大自然
です。
AM 8:50
ウィルソン株に到着。ある角度から撮るとハート型に見えるというなんとも不埒な切り株です。ハートに見える角度を探すのに少々苦労しました。
再び縄文杉を目指して歩きます。
ウィルソン株から縄文杉は2kmほど。距離にしたらあっという間のように思えますが、山道の2kmはなかなかツライです。汗が滴り落ちます。
AM 10:00
ようやく縄文杉に到着。短いようで長いような、長いようで短いような道のりでした。
縄文杉の樹齢は4000年以上と言われています。物理的な大きさもそうですが、空間を支配しているかのような貫禄を感じました。
すごいですね。じっくりとその姿を脳に刻みます。
4000年の歴史に触れ、踵を返します。
ここまでほとんど休憩をせずに来たので、休憩できる場所まで歩きます。
10分ほど歩いたところにベンチがあったので休憩。
お腹が空いたので、お弁当を食べます。登山中に食べるお弁当は、それはもう最高でした。
周りにもお弁当を食べている人がいます。
ゴロゴロ
遠くで雷鳴がします。そういえば先程まで出ていた太陽も雲に隠れ、辺りが少し暗くなってきました。雲行きがいよいよ怪しくなってきました。
弁当の容器を半ば強引にザックに入れ、再び歩き出します。
行きよりも自然とペースが早くなっていきます。
先程からポツポツと雨が降ってきていますが、まだ無視できるレベルなのでそのまま歩きます。
1ほど歩いてトロッコ道に出た頃でしょうか、雨脚がだいぶ強くなってきました。
ザックからレインウェアを取り出し、急いで着ました。カメラ、レンズ共に防滴防塵仕様なので、ザックにはしまいませんでした。
登山客の中には雨具を持ってない人もいました。天気予報が晴れでも曇りでも、常にレインウェアは携帯しておくべきですね。
雨が降ると、緑がより色濃くなる気がします。
雨の日が案外絶好の撮影日和だったりするのかもしれませんね。
行きに通った橋も、雨が降ると表情が変わります。
一度来た道でかつ、緩やかな下りのため帰りは行きよりも足の運びがスムーズです。
PM 2:50
意外と早く登山口に戻ってきました。
バス待ちの人でごった返していたので、一本後のバスに乗って宿に帰りました。
最後に
縄文杉トレッキングは登山初心者の私には少々ハードルが高いかなぁと思っていましたが、案外すんなりと行けました。ネットには往復で12時間かかったという感想が散見されますが、よっぽどのことがない限り、10時間以内には往復できると思います。もちろん、私が行ったのは平日で人が比較的少なかったこともあると思いますが...
それでもやはり、長時間歩くのは無理。そう思う方もいらっしゃると思いますが、これだけの時間と労力をかけても、縄文杉を見に行く価値は順分にあると私は思います。行けばきっと、きっと幸せになれます(胡散臭い)。
くれぐれも準備は怠らずに...